主観点と客観点

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経営事項審査(経審)は、建設業法に基づき、自社の経営状態や経営規模等について、客観的な評価を受けるための審査となります。自己資本額、利益額、技術者の数、元請完成工事高、建設機械の保有状況、労働福祉の状況など、共通の基準に基づいて評価する制度です。従って客観点と呼ばれます。

これに対して、主観点とは、地方公共団体等の発注機関が独自の基準によって審査する制度となります。

例えば、当事務所が所在している兵庫県尼崎市では、主観点について次のように規程しています。

主観数値の加算申請ができるのは、尼崎市内に本社がある工事業者のみです。経営審査の総合評点(客観点数)に一定の条件を満たす場合に加点します。加点項目は、ISO9000シリーズ、ISO14000シリーズ、エコアクション21、障害者雇用、保護観察対象者等雇用、本市と災害時応援協定を締結している業界団体の加盟者等です。(メールアドレス取得による加点は、平成21年度末をもって廃止しています。)詳しくは、主観数値加算認定申請書をごらんください。

地域の実情や、発注者の施策ニーズを踏まえ、各発注機関が独自に規程しており、経審では評価されていない事項について審査し、加点します。

公共工事へ参入したいと考えている建設会社は、各発注機関の主観点についても加算されるように研究・経営努力しておくべきでしょう。